兄弟で実家を相続する際の進め方とは?分け方や注意点を解説

query_builder 2026/07/07
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兄弟で実家を相続する際の進め方とは?分け方や注意点を解説

両親が亡くなり、長年住み慣れた実家を相続することになった際、兄弟姉妹がいる場合はその取り扱いをどうするか、多くの方が悩むことでしょう。
単なる不動産としてだけでなく、家族の思い出や歴史が詰まった実家は、相続の中でも特に感情的な側面が絡みやすい遺産です。
兄弟間で意見が分かれることも少なくありません。
今回は、兄弟による実家相続をスムーズに進めるための手続きの流れや、実家をどのように分けるかといった具体的な方法について解説します。


兄弟による実家の相続の進め方

相続人の確定と財産調査

実家の相続手続きを進めるにあたり、まず最初に行うべきは、誰が相続人となるのかを正確に確定することです。
被相続人(亡くなった方)の戸籍謄本などをたどり、相続人となるべき兄弟姉妹やその子ども(孫など)を漏れなくリストアップしましょう。
相続人の一人でも見落としてしまうと、後々遺産分割が無効になり、手続きをやり直さなければならなくなる可能性があります。
相続人が確定したら、次に相続財産の調査を行います。
実家(土地・建物)はもちろんのこと、預貯金、株式、有価証券、保険金、さらには借金やローンなどのマイナスの財産も含め、すべての財産を把握することが重要です。
財産目録を作成すると、全体像を把握しやすくなります。

遺産分割協議での合意形成

相続人と相続財産が明らかになったら、次に遺産の分け方について話し合う「遺産分割協議」を行います。
兄弟姉妹全員が集まり、実家を誰が相続するか、どのように分割するかについて、それぞれの意向を確認しながら合意形成を目指します。
法定相続分どおりに分けるのが原則ですが、不動産の場合は物理的に分割が難しいため、他の方法を検討することも多くあります。
協議で合意した内容は、必ず「遺産分割協議書」として書面に残し、相続人全員が署名・実印を押印することが必要です。
この協議書は、後に行う相続登記や相続税申告の際に必要となります。
兄弟間で感情的な対立が生じることも少なくないため、冷静に話し合いを進めることが大切です。

相続登記と税金手続き

遺産分割協議がまとまり、誰が実家を相続するか(またはどのように分割するか)が確定したら、法的な手続きを進めます。
不動産については、法務局で「相続登記」を行う必要があります。
これにより、不動産の所有権が相続人に移転したことが公的に記録されます。
令和6年4月1日からは相続登記が義務化されており、相続によって不動産を取得したことを知った日から3年以内に登記を行うことが必須となりました。
また、相続した財産の総額によっては、「相続税」の申告と納税が必要になります。
相続税の基礎控除額は、「3,000万円+600万円×法定相続人の数」で計算されます。
実家のように価値のある不動産を相続する場合、基礎控除額を超える可能性も十分に考えられます。
税額や申告期限など、専門的な知識が必要となる場面も多いため、税理士などの専門家に相談することも有効です。

兄弟で実家を分ける方法と注意点

代償分割や換価分割による調整

実家を兄弟姉妹で分ける方法として、まず「代償分割」が考えられます。
これは、相続人のうちの一人が実家を相続する代わりに、他の相続人に対して、その相続分に見合う金銭(代償金)を支払う方法です。
例えば、長男が実家を相続し、その代わりに次男や長女へ代償金を支払うといったケースです。
ただし、代償金を支払う相続人には、その支払いに充てるための十分な資金が必要となります。
もう一つの方法が「換価分割」です。
これは、実家を売却し、その売却代金を相続人同士で分け合う方法です。
不動産を相続しても、誰も住む予定がなく、管理も負担になるような場合には、換価分割が最も現実的で公平な方法となることがあります。
ただし、相続人の誰かが実家に住みたいと考えている場合や、相続人全員の同意が得られない場合は、この方法は選択しにくいという側面もあります。

共有分割や相続放棄の選択

「共有分割」は、複数の相続人が実家の土地や建物を共有名義で相続する方法です。
例えば、兄弟姉妹全員が3分の1ずつの持分を持つといった形です。
手軽な方法に思えますが、将来的に共有者が増えたり、相続人全員の同意なしには売却やリフォームなどの簡単な手続きもできなくなったりと、多くのトラブルの原因となりやすい方法です。
そのため、可能であれば代償分割や換価分割といった、単独所有にするか、または処分(売却)しておいた方が、将来的な負担を軽減できることが多いでしょう。
また、「相続放棄」という選択肢もあります。
これは、相続する権利や義務を一切受け継がないとする方法です。
被相続人が多額の借金を残していた場合などに、相続人自身が借金を背負わないために選択されることが多いですが、プラスの財産が大きくても、相続人同士の話し合いで、一人が相続放棄をして他の相続人に財産を集中させるために使われることもあります。

分筆による現物分割の留意点

「分筆による現物分割」は、土地を物理的に分割して、それぞれの相続人が単独で所有・管理できるようにする方法です。
例えば、広大な土地に建つ実家で、土地が十分に広いため、分割して利用できるような場合に検討されます。
しかし、土地を分割することで、それぞれの区画の利用価値が低下したり、以前よりも資産価値が下がってしまったりする可能性もあります。
分筆によっても十分な利用価値が保たれるのか、売却が可能かなどを慎重に検討する必要があります。
また、分筆の手続きには、土地家屋調査士などの専門家の協力が必要となる場合がほとんどです。

まとめ

両親から実家を相続する際には、手続きの流れを理解し、兄弟姉妹間で円滑な話し合いを進めることが重要です。
まず、相続人を正確に確定し、実家だけでなく全ての相続財産を調査することから始めます。
次に、遺産分割協議で相続人全員の合意を得て、その内容を遺産分割協議書にまとめます。
その後、相続登記や相続税の申告といった法的な手続きを進めることになります。
実家の分け方には、代償分割、換価分割、共有分割、分筆による現物分割など、いくつかの方法がありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
特に共有分割は、将来的なトラブルにつながりやすいため注意が必要です。
感情的にならず、各方法の特性を理解した上で、ご家族にとって最も良い形を選択することが大切です。
必要であれば、弁護士や税理士といった専門家の助言を仰ぐことも、円滑な相続を実現するための有効な手段となります。

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